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事件現場:軽井沢貸し別荘 「角燈館(ランタンカン)」

(2013年6月某日)(本公演はネタバレ解禁公演です)

 

黒猫探偵事務所主催の親睦会に集まった十数名。BBQをして互いが親しく話せる間柄になる頃には、夕闇が別荘を包んでいた。

夜の涼しさから逃れるように参加者達が室内へ戻ると、参加者の1人が考えた、オリジナルの脱出ゲームが開催される。何人かは脱出ゲームに挑戦し、その他の者は割り当てられた自分たちの部屋に戻る様に指示された。参加者全員がそれぞれの時間を楽しむ中、脱出ゲームの参加者にかかってきた電話から事件が始まる…。

 

最初の犠牲者は、脱出ゲーム参加者達が駆けつけたときには刺殺されていた。

今回の親睦会を仕切っていた黒峯好助は早急に現場を封鎖するとともに、参加者全員を食堂に集める。警察に電話したが、明日の昼までは別荘まで来ることができないらしい。黒峯は事件の犯人が参加者の中に居る可能性が高いと判断し、容疑者でありながら頭脳明晰な参加者達に呼びかけた。

 

「今できることだけでもやっておきましょう!皆さん、協力してください!」

 

第二の被害者は自ら淹れたコーヒーを飲むと突如苦しみだし、絶命した。

全員のコーヒーや紅茶を淹れたのは間違いなく被害者と数名の参加者だが、被害者のコーヒーは被害者自身が淹れた事が分かっている。一瞬の隙を突いて次々と殺人が行われていく中、オリジナルの脱出ゲームを考案した参加者が首を吊って死んでいるのが見つかる。宙ぶらりの足元に残された遺書には、これまでの殺人についての謝罪がつづられていた。犯人が罪の意識で自殺した?そのように見えるものの、何かがおかしい。

 

時刻は0時、参加者が集まってから5時間で3人も被害者が出てしまった。なぜ、誰が、どうやって3人も手にかけたのか。ただ静かに夜は更けてゆき、参加者、もとい容疑者達の眠れない夜が始まる。

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